小舟の夢

海へ続く川のほとり 浮かぶ小舟の夢は
はるか遠い国へ続く 広い海を渡ること

大きな波強い風も 乗り越えていきたい
黄金色の夕日が 沈む先まで

いつも向こう岸 穏やかな川を渡る
沈む事など怖くはないと 舵を西へと切った

その先は海 その先は空
あまりにも広いから 信じられるのだろう そして
舟は何をのせて 君は何を見て
ここから立ち去る事 決めたのだろう


誰もいない暗い夜に 一人小舟の夢は
はるか遠い故郷の 川で休む渡り鳥

力強く海を渡る その姿に憧れ
知らない海の話を 夢枕にした

見えない向こう岸 果てしなく海は続く
進むために繰り返すのなら ここではなくてもいい

青い夢は海 青い夢は空
戻る場所があるから 旅立てるのだろう そして
舟は何をのせて 君は何を見て
そこから立ち去る事 決めたのだろう

旅立つ事と逃げる事はとても似ている
行き先が変わったのなら また進めばいい

遠い夢は海 遠い夢は空
あまりにも広いから 見つけられなくなる そして
舟は何をのせて その時何を見て
手に入れた大きさを 比べたのだろう

その先は海 その先は空
あまりにも広いから 信じられるのだろう そして
舟は何をのせて 君は何を見て
もう一度旅立つ事 決めたのだろう
2010/10/18(Mon) 00:42:42 | Word(詩)
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